Sep 21, 2008

DEATH MAGNETIC

ポスト @ 9:52:42 | 雑記

先日,メタリカの新譜「Death Magnetic」がリリースされました。

アマゾンで予約入れておいたのに,発売開始後もなかなか発送されず,「これが世に聞くkonozamaか」などと思いつつも,まぁ数日の遅れで届いたから良しとしましょう。

届いたその日の夜にさっそく聴き始めたのですが,気がついたら朝になってました。どうやら途中で寝てしまったようです。翌日あらためて通して聴き直しました。世評では「Master of Puppets」や「...And Justice for All」の頃に戻った!という声が多いようですが,うーん…普通に前作「St.Anger」路線,敢えて過去作で言うならば「Kill'em All」に近い気がします。若気の至り的な部分が消えて,酸いも甘いも知った大人がもう一度作ったKill'em Allというか。ユニークなリフや疾走感はありましたが,おいらが欲しかった緊迫感はありませんでしたし,喜怒哀楽の怒と哀が渾然一体となったような陰鬱感もほとんど感じませんでした。良く出来たアルバムだとは思いますが,St.Angerと同じく,あまり聴かずにどこかに埋もれてしまいそう。

やはり私にとってのメタリカは「Master of Puppets」が頂点なんですよね。これはたぶんもう変わることはないんじゃないかな…と思います。どだい,今のメタリカにあの頃の緊迫感を求めるのが酷な話だってことは分かっているんです。アレは,たとえるなら理論武装した学生のような,世界と戦うために有り余るほどの知識を蓄えつつも「社会経験も無いガキが」と一蹴されかねない,そんな強さと脆さだけが突出した"いびつ"さから来ていた部分が大きかったように思うし。今や一蹴する側のメタル・モンスターとなった彼らが再びアレを手にするためには,メタルを捨てねばならんでしょうね。でもそんなの誰も望まないし。

ボールから突き出た針は,ボールが大きく膨らむと中に埋もれてしまう。人間椅子とかモーターヘッドとか,新譜を聴く度に「今回も尖っているな」と思うのは,いつも針が突き出ているくらいにボールが小さいままだから,なのかなぁ。ものすごく失礼な話だけど。

そんなことを無駄に考えてしまう,2008年の秋。